File:018 四季ノ物語
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ご主人様・お嬢様。
ご機嫌麗しゅうございます。
みみです。
先日、クレア・ギーガンの『あずかりっ子』を読みました。
いえ、読み返しています。それくらい気に入りました。
みみは、『西の魔女が死んだ』や『思い出のマーニー』といった作品も好きでございます。
そう、察しの良い方ならお気づきになられたかもしれませんね。
みみは、独りの少女が田舎で夏を過ごし人の優しさにふれる物語が好きなのです。
夏、というのはやはり特別な季節な気がしてなりません。人間を大きく成長させるのは夏な気がします。少なくともそのような描写の物語があまりにこの世にあふれているように感じます。
多くの少年少女にとって、『夏休み』があるからでしょうか。
みみは『STAND BY ME』(4人の少年が冒険するほうの)や、『ぼくらの七日間戦争』も好きです。
夏、ある一定期間を複数の人間と過ごすことによって、相手や自分をより深く理解する。
人間的な成長を描くには夏が最適ではないかと思うのです。
『怪物』(是枝裕和監督の)や『サマーウォーズ』やなどもそれに該当するかな、と。
一方で、人間がより孤独を感じたり、なにかの「存在」を感じたりするのは冬ではないでしょうか。
『秒速5センチメートル』然り『約束のネバーランド』然り。
『秒速5センチメートル』での主人公の独白シーン、『約束のネバーランド』で主人公・エマが「自由ってなんて美しく過酷なんだろう」と発言したのも冬です。(まぁこれは脱出の機会が冬にずれこんだためですが)
春は出会いと別れの季節、とよく云われますね。
これは実際問題、そうだと思います。
引っ越し会社のコマーシャルが増えると春を感じます。
秋はどうでしょう。
食欲の秋。読書の秋。
個人的に街行く人々の服装が好きなのは秋です。なんだか皆おしゃれさんになる気がする。
ブラウンやボルドー、チェック柄が映えるのは断然、秋だと思います。
木々が色づくせいでしょうか。
筆が乗り、長々と綴ってしまいました。
ここまでお付き合下さった方、ありがとうございます。
ご主人様・お嬢様はどの季節がお好きでしょうか?
ぜひみみにお聞かせください。
それではまたお会いしましょう。
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