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メイドカフェ・メイド喫茶「めいどりーみん」の かよの空想日記

#29 桜桃忌


みなさん、こんにちは。

いっちょめの、かよです。


どうしても書きたくて、本日2度目のブログ更新です。

この日はぜったいにこの話をするってきめてたの。


まず桜桃忌とはなんぞや、というご主人様お嬢様に説明いたしますと、つまりは太宰治の忌日です。

桜桃はさくらんぼの意味でして。

晩年に書いた「桜桃」という短編が由来です。

この「桜桃」、太宰のなかの矛盾がおおいに現れている気がしていて、とてもしんどくなる一方でとても愛おしいです。

『人間失格』を読んだことがある方は、主人公の葉蔵をもっと雁字搦めにした感じ、といえばその閉塞感が伝わるでしょうか。


太宰治という人は、とてもとても藻掻いて生きていた、あまりにも人間すぎる、そんな人だと思います。

だから彼の作品のなかには、いつもリアルな人間がいるのかなぁ、と。

『走れメロス』しか知らない方にはちょっと変に思われそうです。

えぐい速く走りますからね、メロス。

でも彼も意外と人間らしいんですよ。

途中でサボっちゃったりね。


わたし、太宰や葉蔵のような、上手に生きられない人のことを、勝手に「人間のイデア」と名付けています。

ほんとうの意味のイデアとは、たぶんむしろ真逆なのだけど。

でも人間って、こういうものだよな、と思います。

矛盾だらけで、不完全なほど愛おしく感じてしまうのは人の性かしらん。


つらつらとたくさん書いてしまいました。

でも、今日2本目だからね。ゆるしてね。

あとで祖父がくれたさくらんぼを食べようと思います。


またね。


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